ROCK 4C+とは
ROCK 4C+は、シングルボードコンピューター(SBC)として定番Raspberry Pi 4Bの代替品として登場したSBCです。代替品と記載しましたが、もう一つの選択肢として登場しました。
Raspberry Piのライバルではありません。製造もイギリスRSグループの子会社OKdo Technology社が行っています。開発はRadxaが行っています。
CPUにはRockchip RK3399T SoCを採用しています。このCPUはデュアルCortex® A72 CPU、Arm Mali™ T860MP4 GPUをベースにした信頼性の高いCPUです。幅広い機器で採用実績があり長期の安定供給が期待できます。
さらにRaspberry Piよりもストレージや電源処理の機能が強化されています。ROCK 4C+ではストレージとしてmicroSDだけでなく、より高速で信頼性が高いeMMCモジュールを選択できます。
電源スイッチを用意しスイッチを押すだけでシステムの起動、シャットダウンが可能です。その他デュアルディスプレイサポート、最大4 Kp60分解能のディスプレイをサポートする2つのmicroHDMIポートなどRaspberry Piの弱点をカバーしています。
OSにはAndroid・Debian・Ubuntuなどが使えます。
40ピンの 汎用IOポート(GPIO)があり外部回路等との接続が容易です。
その他内蔵WiFiモジュール、Bluetooth 5.0 (BLE)対応モジュール、ギガビットイーサネットなど高い接続性を提供しています。
Raspberry Pi 4Bとの互換性が確保されているわけではありませんがサイズやコネクタの位置もほぼ同一であるため一部のRaspberry Pi 4Bアクセサリも使えます。
ROCK 4C+を動かすのに必要なもの
ROCK 4C+を動作させるために必要なものを揃えましょう。
- ROCK 4C+ 本体
- microSDカード : 32GB以上のもの
- 電源ACアダプタ : USB Type-C接続できる2.5A以上取り出せるもの
- microHDMI-HDMIケーブル : モニターに合わせて選択します
- モニター : HDMI入力やDVI-D端子のあるもの
- キーボード
- マウス
- LANケーブル : Wi-Fiを使う場合には必要ありません
オプション品も用意します。
eMMCを使う場合には純正のeMMCモジュール(16GB or 32GB)を用意してください。
ROCK 4C+単体でも動作させられますが動作中CPUは発熱します。概ね80℃を超えると演算機能が制限されますので動作が遅くなります。専用のヒートシンクやファン付きヒートシンクを装着すると安心です。マイクロテクニカではファン付きヒートシンクセット(型式:QBTC-1124)をご用意しております。あわせてご検討ください。
とりあえず動作確認に必要な部材は用意できました。
次にmicroSDカードにOSをインストールする手順をご案内します。